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三浦崇宏の「人生はPRじゃねぇんだよ!!」

#1 ミサイルと不倫の時代に。あるいはGOという会社について。

『俺を俺たらしめるもの、それはすべてがなくなった時に残るものや人』と歌ったのは日本一のラッパー(推定)R指定でしたね。はじめまして、GOのPR/Creative Director三浦です。ミサイルと不倫というそれぞれ次元の違うドキドキするヤバいものがトレンドとして記録されるであろう2017年も4分の3を過ぎました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

ぼくはこんな年の始まりに、10年働いた博報堂という大きくて温かい会社を迂闊にもやめてしまい、小さな会社を始めました。TheBreakthroughCompany  GOという奇妙な会社です。4人ではじめて、今は8人になりました。
どんなことをしている会社かというと、説明がちょっと面倒くさいのですが、ざっくりいうと、世の中の変化を丸ごと全部応援する会社です。
広告やPRが得意分野ですが、手段は選びません。必要ならば投資やM&Aのお手伝いもしますし、イベントや人材紹介もします。本当に必要で他に人手がいなければ力仕事だってやります。たぶんね。実際のところ今は大きな企業の新規事業のサポートや、スタートアップの成長を丸ごとお手伝いする仕事が多いです。たまにONE OK ROCKやAKB48や少年ジャンプのキャンペーンとかもやってます。手広いわけでも器用なわけでもありません。みんな変化や挑戦を求めているんです。きっとね。

ぼく自身はもともと広告の会社で、マーケティングとPRとクリエイティブをそれぞれ3年ずつくらいやってきました。
そこで、気づいたことは『これほど世の中が複雑になってくると、広告だけじゃ、本当の意味での広告はできないな』ということでした。禅問答みたいですね。
広告会社の本質は、実はCMを作ることでもポスターを作ることでもありません。それは『コミュニケーションで企業や社会の課題を解決し、成長を応援する』ということです。
この根本について愚直に考えると、スマホとかSNSとかAIとかテポドンとかサイファーとかが一般的になった今では、企業や社会の課題解決・応援はコミュニケーションだけではできない気がします。というよりも、コミュニケーションだけでやるにはもったいない時代になっている。
パッと考えるだけでも、スタートアップへの投資など資本政策や、会社の名前を変えたりとか、社員食堂のメニューを美味しくしたりとか、役員を若い人にしたりとか、タレント/有名人をCIOにしたりとか、社歌を作ったりとか、銅像を作ったりとか、会社の休日を増やしたりとか、スポーツチームにスポンサードしたりとか……。
企業を応援すると一口に言っても、いろんなアイデア、戦い方がありますよね。少なめに見積もっても53万個くらいはやり方がある。(数字はあくまで実感値)
そういうすべての技術、手段、発想を縦横無尽に駆使して、本気でクライアントの変化、挑戦を応援したい。応援し始めたら結果が出るまで最後まで一緒に走り切りたい。ライザップ以上にコミットしたい。そんな思いを込めて新しい会社を作りました。
だから、小さい会社だけど、クリエイターとプロデューサーだけではなく、商社マン(マッチョマン)や金融のプロフェッショナル(謎の美女)をはじめ、デザインのできる税理士(イケメン)、一級建築士(実家が裕福)、彫刻家(酒乱/美人)、ラッパー(インターン生)も所属しています。変な会社でしょ。なんでもできそうでしょ。

博報堂にいた時、部下や後輩に、たまに仕事やそれ以外のことについて相談されることがありました。
『今回の企画、このまま進めると予算オーバーかもしれません』
『今夜の会食、焼肉でいいですか? 4日連続ですけど』
『会社の先輩を好きになってしまいました、、、彼女いるみたいなんですけど……』
思慮深くもなければ、人生経験豊富でもないぼくの答えは、97%くらいの確率でこんな感じでした。
『いいから行けよ!!』
ぼくの新しい会社『GO』の社名の由来は、こんなところにあります。

働き方改革が進む中で、多くの会社で仕事の時間を減らそうと言われていますよね。あるいは、AI革命で世の中のほとんどの仕事がなくなるかもしれないと言われたりもしてますよね。こんな時代だから、『変わろう』と考えたことのない会社や人はほとんどないように思います。
それでも、今はまだ儲かってるからとか、どうしたらいいかぶっちゃけよくわらないからとか、あまりにも面倒くさいからとか、いろんな理由で変わらない場合が多いわけです。そんなとき、ぼくたちはあらゆる角度でお手伝いして、全力で変化を応援します。いいから行けよ!!といういつもの口癖を、500万倍くらい丁寧に、それでも大声で叫び続けます。そして、全力で、コミットします。
生き残るものは、強いものではなく、変化し続けたものだと、いつか誰かが言ったそうです。僕たちは、そこまで確信を持っては言えません。僕ら自身が生き残るのに必死に変化し続けている状況だから。だけど、変化し続ける生き方は楽しい。これだけは確信を持って言えます。

これから、様々な社会の変化や僕たちの冒険について、このコラムのスペースを借りて、面白おかしく語っていきます。ミサイルや不倫と違って、平和で前向きなドキドキを生み出していこうと思っています。

ちなみに、遅ればせながらぼくの名前は三浦崇宏。身長166cm、体重96kg、1983年生まれの33歳、血液型はO型、乙女座です。元々はドSと言われていましたが、経営者になってからはドMになりました。同じような話をよく聞きます。なぜでしょうね。最近は紐のないタイプのイケてるスニーカーを探しています。

 

さぁ、いこう。君が今いるその場所の、その先へ。

PROFILE

三浦崇宏 / Takahiro Miura 

The Breakthrough Company GO代表取締役 PR/Creative Director 博報堂・TBWA\HAKUHODOを経て2017年独立。『表現を作るのではなく、現象を創るのが仕事』が信条。 日本PR大賞・CampaignASIA Young Achiever of the Year・ADfest・フジサンケイグループ広告大賞・グッドデザイン賞 カンヌライオンズクリエイティビティフェスティバル 2013 PR部門ブロンズ・2016 ヘルスケアPR部門ゴールド・2017年 プロダクトデザイン部門ブロンズ

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